災害時栄養・食生活マニュアルはこちらからPDFでご確認ください。

2015世界保健デーを記念して第36回健康づくり提唱のつどいを開催します。

平成25年「国民健康・栄養調査」の結果が発表になりました。

詳しくは厚生労働省「平成25年「国民健康・栄養調査」の結果」に掲載されていますのでご確認ください。

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普段の食事の中で、自然にかむ回数が増えるポイントを紹介しましょう。

まず食材は大きめに切りましょう。野菜は乱切りに、肉は薄切りよりも厚切りのものを選ぶのがおすすめです。

調理方法ですが、野菜はゆでると軟らかくなりますが、肉や魚は加熱時間が短いと硬く、煮込むと軟らかくなります。
食品の水分が少ない方がかみごたえがあるので、揚げたり、焼いたりするとかみごたえが増します。

例えば、魚は刺し身で食べるより焼き魚、さらに唐揚げにした方がしっかりかめます。
また、料理には何種類かの食材を組み合わせた方が、口当たりや味の違いを感じ取ろうとするため、かむ回数が多くなります。単品の煮物よりも筑前煮のような具だくさんなものに、お浸しもホウレンソウと小松菜や三つ葉などを組み合わせてみましょう。

薄味にするのもポイントです。素材の持ち味を味わおうとするために、よくかむようになります。唾液と食品が十分に混ざり合うことで、味を感じやすくなるのです。
食事中の汁物以外の水分は、食事をよくかまずに流し込み、唾液の分泌を妨げることにもなるので控えめにしましょう。

2人分
生サケ 2切
小さじ1/4
こしょう 少々
小さじ1
レモン汁 大さじ1/2
パセリ 小さじ1
かたくり粉 小さじ2
小麦粉 小さじ2
揚げ油 適量
  1. サケは一口大に切り、塩、こしょう、酒、レモン汁をまぶして、30分ほどおく。
  2. ①にみじん切りにしたパセリを加える。
  3. かたくり粉と小麦粉を混ぜ合わせたものをまぶし、中温の油で揚げる。
  4. 皿に盛り、キャベツの千切りやプチトマトなどを添える。

一人分の栄養価

エネルギー 194kcal タンパク質 18.3g 塩分 0.8g

 

雑穀ひじきご飯

雑穀ひじきご飯 みなさんは、食事にどのくらい時間をかけていますか。

人よりも食べるのが早かったり、うど んなどの麺類をよくかまずに食べていませんか。
ファストフードやコンビニの普及で、軟らかくて簡単に食べられる食事が増えていますが、よ くかんで食べると、肥満予防効果が期待できます。

食事を食べ始めると血糖値が上がります。
よくかむことで早めに血糖値が上がり、脳の満腹中 枢に刺激が伝わりやすくなります。
満腹中枢が刺激されることで、「もうおなかがいっぱい」と いう信号が出るのです。

ところがよくかまずに早食いすると、満腹中枢がブレーキをかける前に食事が終わってしま い、満腹感が得られず、つい食べ過ぎてしまいます。

また、食事をすると体が熱くなりますが、この熱も、かむことによって大きく生じさせます。
主食の種類を代えるだけでも、かむ回数は自然に増えます。
例えば白米を玄米にしたり、雑穀 を加えたり。パンも雑穀入りの製品がありますし、トーストするだけでも歯ごたえが増します。 雑穀は最近、スーパーでも手に入るようになっています。
食物繊維やミネラル分も多く含まれて おり、プチプチとした歯ごたえと風味が楽しめます。

2人分
1合
お好みの雑穀 大さじ1
ひじき 大さじ1
ニンジン 10g
油揚げ 10g
しょうが 10g
大さじ1
薄口しょうゆ 大さじ 1/2
小さじ 1/4
230ml
  1. 米は洗って雑穀と一緒に分量の水につけ、30分以上置く。
  2. ひじきは水で戻し、ニンジン、油揚げ、ショウガは細く切る。ショウガは飾 り用に少量残しておく。
  3. ①に②を加え、調味料を入れたら炊飯器で炊く。
  4. 炊き上がったら器に盛り、ショウガをのせる。

一人分の栄養価

エネルギー 339kcal タンパク質 7.5g 塩分 1.5g

 

レンコンとイカのカレーいため

レンコンとイカのカレーいため 「食事はよくかんで食べましょう」と言われた経験がみなさんあると思います。
それ は「かむ」ことには、私たちの健康にとって多くの効果があるためです。

まず、かんで食べ物と唾液をよく混ぜ合わせることで、食べ物の消化を助け、胃腸へ の負担を軽くします。
唾液には抗菌作用もあるので、虫歯や歯周病の予防にも効果があ ります。

また、唾液に含まれる酵素の働きで、がんを防ぐ効果もあると言われています。
さらにかむという動作であごをしっかり動かせますので、脳内への血液の流れがよく なり、脳細胞の働きが活発になります。記憶力や集中力、運動能力アップに影響を与え、 脳の老化を防ぎ、認知症防止になります。

認知症の疑いがある人は、認知が正常な人に比べ歯の残存数が少なく、かみ合わせを 支持する部分が少ないほど、脳の記憶に関する部分の委縮が見られるという研究結果も あります。

根菜類などの食物繊維が多いものやタコ・イカ・きのこ類などの弾力性のある食材は、 自然とかむ回数が多くなります。まずは献立に 1 品、歯ごたえのある食材を取り入れて、 よくかんで食べることを意識してみましょう。

 

2人分
レンコン 80g
イカ 40g
エリンギ 30g
小さじ1
大さじ 2
カレー粉 小さじ 1/4
しょうゆ 小さじ 1/2
ひとつまみ
ネギ 少々
  1. レンコンはひと口大の乱切りにして水につけておき、イカとエリンギはひと 口大に切る。
  2. フライパンに油を熱し、レンコンを 3 分程いためる。
  3. イカとエリンギを加えたら、酒を入れて水気が飛ぶまでいためる。
  4. カレー粉と塩を入れて混ぜた後、しょうゆを回しかけて混ぜ、火を止める。
  5. お皿に盛り、小口切りにしたネギを散らす。

一人分の栄養価

エネルギー 79kcal タンパク質 4.4g 塩分 0.5g

 

キンカンのはちみつ煮

キンカンのはちみつ煮インフルエンザなど、風邪の原因の大部分はウイルスによるものです。
普段から十分な休養や栄養バランスのとれた食事、適度な運動などで免疫力を高めていると、例え、ウイルスが体内に入っても発症しなかったり、軽傷で済むことも。そこで今回は、免疫力アップのための食事ポイントをお話します。

シニア世代は一般的に食が細くなったり、偏食になりがちです。タンパク質不足やエネルギー不足などから、栄養障害がおこらないように注意が必要です。

免疫をつけるためには、「3食を欠かさず、体重を維持する」ことを第一に心掛けましょう。
栄養面ではタンパク質、ビタミン、ミネラル、そして水分がポイント。体調が優れない時には、おかず優先で水分不足(食事以外で1日に湯のみ7~10杯が目安)に気をつけましょう。

また、心の健康と食事は密接につながっています。家族や友人と一緒に楽しく食卓を囲んだり、美しいお花で彩りを添えたりするのもすてきですね。風邪に負けない体づくりに、楽しく取り組みましょう。

今回、ご紹介するレシピには旬の「キンカン」を使いました。皮ごと食べるため、ビタミンCなど栄養もたっぷりとれ、のどが痛い時など風邪予防薬として効果があり、はちみつの優しい甘さに癒やされます。

 

キンカン 20個
はちみつ 15g程度
(好みで調整)
  1. キンカンを鍋に入れ、ひたひたの水を加え弱火で煮る。沸騰したら、お湯を捨て、新たに水を入れ、はちみつを加えて弱火で煮込む。
  2. お皿に盛りつける。

一人分の栄養価    (キンカン4個当たり)

エネルギー 86kcal タンパク質 0.5g 塩分 0g

 

カリフラワ-の元気ポタ-ジュ

カリフラワ-の元気ポタ-ジュ風邪の時は食欲が出ないことも多いと思います。
ウイルスと闘っている時だからこそ、栄養バランスや調理法などには配慮したいものです。

特に風邪はひき始めが肝心。この時期に消化によいもので体を温めて、早く回復できる食事を心掛けましょう。ひき始めの食事のポイントを紹介します。

①体を温める料理や食材:血液循環をよくし、粘膜が修復され、免疫力を高めます。部屋も暖まる鍋やス-プがおすすめです。

②消化によい料理:脂っぽい料理を避け、胃への負担が少ないおかゆや雑炊をとりましょう。

③十分な糖質・タンパク質・ビタミン:すぐにエネルギ-源になる糖質や代謝を高めるタンパク質、それらの働きを助けるビタミンB群と免疫力を高めるビタミンCが特に大切です。

④水分をしっかり:飲み物だけでなく、料理からも補給できるようにしましょう。ポタ-ジュの材料には、熱を加えてもビタミンCが壊れにくいカリフラワ-、隠し味に冷え性や疲労回復に効果的なニンニク、カルシウム補給のために牛乳を使っています。

 

4人分
カリフラワ- 300g
ジャガイモ 100g
タマネギ 100g
ニンニク 1/2かけ
牛乳 1カップ
バタ- 10g
ス-プ コンソメ1個半を2カップに溶かす
塩・こしょう 適宜
  1. カリフラワ-は小房に分ける。
  2. ジャガイモは皮をむき、薄切りにする。
  3. タマネギは薄くスライスする。
  4. Aを混ぜ合わせて③を混ぜ、①と②をあえる。器に盛り付け、ユズの皮の千切りを散らす。

一人分の栄養価

エネルギー 103kcal タンパク質 4.6g 塩分 1.0g

 


てっぱい

てっぱい大根は12月から2月にかけて、水分をたっぷりと含み甘みも増して、とてもおいしくなります。
大根を使った郷土料理といえば、ため池の多い讃岐ならではの「てっぱい」があります。

昔は、寄り合いごとの酒のさかなや冬場の総菜に、生きたフナを使って作る料理でした。
フナのことを鉄砲と呼んだことから「鉄砲和え」という名が付き、やがて「てっぱい」となったそうです。

近年はフナの代わりにサバやコノシロ、サワラを使うことが多いようです。
魚の種類のこだわらず、気軽にてっぱいを作ってみませんか。刺身が残った時などに、酢じめにしておけば、すぐにでも作れます。

また魚の代わりにちくわやちりめんじゃこ、油揚げなどを使うともっと簡単です。ユズの皮の千切りを混ぜると、香りがおいしさを一層引き立てます。
家族の好みを取り入れて、伝統的な郷土料理を「わが家流」にアレンジして楽しんでみてはいかがでしょう。

 

2人分
酢じめの魚 30g
大根 100g
ニンジン 15g
細ネギ 少々
赤唐辛子 少々
A…白みそ 15g
砂糖 大さじ1/2
小さじ1
練りがらし 少々
ユズの皮 少々
  1. 酢でしめた魚を細切りにする。
  2. 大根、ニンジンは短冊切りにして塩をする。しんなりしたら、さっと洗ってよく絞る。
  3. 細ネギは小口切り、赤唐辛子は種を除いて輪切りにする。
  4. Aを混ぜ合わせて③を混ぜ、①と②をあえる。器に盛り付け、ユズの皮の千切りを散らす。

一人分の栄養価 コノシロの場合

エネルギー 68kcal タンパク質 3.9g 塩分 0.9g

 


あん餅雑煮

あん餅雑煮県外の人に驚かれるさぬきの味の筆頭といえば「あん餅雑煮」ではないでしょうか?

全国的にも珍しいこの白みそとあん餅の取り合わせは、江戸の末期ごろより食されており、甘味の少ない時代には、何よりのごちそうだったようです。

具は地域によって多少異なりますが、家族仲よく円満でありますようにとの願いを込めて、大根やニンジンなどを輪切りにします。
雑煮用にちょうどよい太さの雑煮大根が、年の瀬になると店頭に並びます。
またこの時期の出回る赤い色の金時ニンジンもおせち料理に欠かせない食材です。

雑煮には年頭に神々に供えた物と同じ物をいただき、1年の平安を祈願するという意味があります。
咋今はお正月に雑煮や餅を食べない家庭もあるようですが、あん餅の入った雑煮を食べなければ、お正月が来た気がしないという根強いファンも多いようです。

あと数日で迎えるお正月の祝い膳で、伝統のさぬきの味「あん餅雑煮」を楽しんでみませんか?

 

2人分
あん餅 2個
だし汁 1.5カップ
雑煮大根 100g
金時ニンジン 40g
白みそ 45g
A…花かつお 適量
青のり 適量
  1. 大根、ニンジンは皮をむき輪切りにする。
  2. だし汁で①を煮る。あん餅を加えて軟らかくなるまで煮る。
  3. 白みそを溶き入れて火を止める。
  4. おわんに盛り、Aをのせる。

※あん餅が堅い時はゆでてから加える。
※おわんに盛る時に大根の上に餅をのせるとおわんの底に餅がくっつかない。

一人分の栄養価

エネルギー 212kcal タンパク質 2.8g 塩分 1.6g