令和2年8月8日社会福祉総合センターにてステップアップ研修会を実施しました。
新型コロナウイルスの影響で研修会の実施が危ぶまれましたが、ソーシャルディスタンス及びテーブル配置に留意して開催することができました。午前の先輩栄養士との情報交換会では、まず先輩栄養士から職域の紹介を各10分程度行い、4つのグループに分かれて意見交換会をしてもらいました。グループごとにテーマを決めて積極的に意見交換ができており、時間が足りなかったという意見もあるほどでした。一例をご紹介しますと、嚥下調整食、とろみのつけ方、アレルギー対応について、業務の分担について、栄養士会に入会した理由、調理員への指示について、やりがいについて等々です。今回の研修で、相談相手や相談場所ができ、少しでも問題解決ができたなら今後の業務にも活かされると強く信じています。
午後には「相手に伝わる話し方 スピーチトレーニング」と題して、昨年度も来ていただいたミズ・オフィス代表の土居珠見先生をお迎えして講演していただきました。内容は、ホスピタリティの概念が大切、人の役に立ちたい、相手が何をしてほしいのかを感じ取る力、言葉を使ってしっかり伝える、伝え方の実践トレーニングでした。講師の先生と一緒に実際にやってみると、自分では大きな声ではきはきと言葉を発しているつもりでしたが、先生や周りの方から見ると十分ではないことに気づかされました。何回かチャレンジするうちに、目や表情でもしっかりと相手に伝わる話し方、振る舞いができるようになりました。
ファシリテーションの仕方と心得では、グループワークを行いました。相手の意見にはまずイエスアンド方式で共感し、そこから自分の意見や他の方の意見を聞き出す方法と表現方法を学ぶことができました。他職種と協働で業務を行うことが多い中、栄養士の目線で発信することも増えています。時には強く推奨すべき提案もあります。まず相手の意見をイエスアンド方式で聞き出し、他の意見も踏まえた上で具体的な言葉で伝える、目や表情でもしっかりと伝わるように表現できる栄養士を目指したいと思いました。