きのこのおろしあえ

きのこのおろしあえ人の消化酵素で分解されない食物中の成分の総称を「食物繊維」といいます。
玄米を主食とし、いり豆やふかし芋をおやつにしていた昔と比べ、現在では摂取量が半減しています。

食物繊維は水に溶ける「水溶性食物繊維」と溶けない「不溶性食物繊維」に分けられます。
水溶性には果物や野菜などに多く含まれるペクチンや海藻類のアルギン酸、こんにゃくのグルコマンナンなどがあります。

これらは小腸上部での栄養吸収を和らげ、糖の吸収を遅らせることで血糖の上がり方を抑えたり、悪玉コレステロールを減らしたりする働きがあります。

不溶性には野菜や豆類などに含まれるセルロール、エビやカニの殻のキチンなどがあり、主に便秘や大腸がん予防に効果が期待できます。
食物繊維は種類によって生理作用が違うので、さまざまな食品を組み合わせて摂ると効果的です。
野菜や海藻、こんにゃく、きのこ類などをたっぷり食べて、糖尿病予備群を脱出しましょう。

2人分
シメジ 1/2パック
生シイタケ 2枚
エノキタケ 1/2袋
小さじ2
少々
ダイコン 100g
三つ葉、またはカイワレ大根など 適宜
クコの実(乾物) 少々
米酢  小さじ2
砂糖 小さじ2
ユズまたはスダチの汁 小さじ1
  1. シメジは小房に分ける。生シイタケは薄切り、エノキタケは半分の長さに切る。
  2. 小鍋に①を入れ、酒・塩をふって、からいりしてさます。
  3. クコの実は酒を入れた水で戻しておく。
  4. ダイコンはすりおろして軽く水気をきり、調味料と合わせる。
  5. きのこ類と④を混ぜ合わせて器に盛り、クコの実、三つ葉などをのせる。

一人分の栄養価

エネルギー 30kcal タンパク質 1.9g 塩分 0.1g

 

手作りギョ-ザ

手作りギョ-ザ幼い頃はよちよちと後をついてきた孫も、成長盛りの中高生にもなると、話かけてもまともな返事は期待できず、何を考えているのかわからない…。何とも寂しい限りです。

そんな彼ら彼女らが、なぜか一緒に料理をしていると、ポツリポツリとその日の出来事などを話してくれることがあります。

「食を通じたコミュニケーション」は、一緒に食べるだけではなく、一緒に作ることでより深まることもあります。

鉄板焼きやお好み焼きの準備なら、幼児にもお手伝いができます。
家族みんなでギョーザを包むのも楽しいものです。
中高生は、ケータイで鍛えた親指で上手に包んでくれるかもしれません。
一緒に作った料理は、いつにも増しておいしいはずです。
食卓を囲んで会話が弾み、笑顔が生まれたら、それこそが食育の原点ではないでしょうか。

30個分
豚ひき肉 150g
ニラ 1束(100g)
しょうゆ 小さじ2
オイスターソース 小さじ2
こしょう 少々
2個
ごま油 小さじ1
ギョーザの皮 30枚
  1. ニラは小口切り、キャベツはゆでて、みじん切りにする。
  2. 豚ひき肉に、①の野菜と調味料を入れ、よく混ぜる。
  3. ②をギョーザの皮でつつむ。
  4. フライパンに油大さじ1/2 を熱し、③のぎょうざを10 ケ並べる。焦げ目がついたら、水1/2 カップを入れてふたをし、水分がなくなるまで蒸し焼きにする。最後はふたをとって、強火にして皮をカリッと仕上げる。

一人分の栄養価

エネルギー 176kcal タンパク質 8.0g 塩分 0.5g

 

鶏ささみの野菜あんかけ

鶏ささみの野菜あんかけ糖尿病を予防するために、おいしく食べながら、おかずのエネルギ-(カロリ-)を減らす工夫をいくつかご紹介します。

①脂肪の少ない部位や素材を選びます。同じ豚肉でもバラやロ-スよりもヒレ、ももといった脂身の少ない部位を選ぶとエネルギ-をぐんと減らせます。
その際、脂肪の少ない肉はパサつきやすいので、例えば上記レシピのように、水溶きかたくりでとろみをつけたあんをかけるなどしてコクを出すと、おいしくいただけます。

②油の使用量を減らします。油をよく吸うナスなどは、あらかじめ少量の植物油をまぶして電子レンジで加熱してからいためることでエネルギ-が大幅に減ります。

③エネルギ-の少ない素材を生かしてカサを増します。例えば、春雨の代わりに糸寒天を使って酢の物や中華サラダにする、焼きそばにたっぷりのモヤシを入れる、きのこを使ったあんかけにするなどです。

 

2人分
鶏ささみ 4 本
酒・塩(下味用) 適宜
植物油 小さじ1
野菜あん
タマネギ 小1/4 個
ニンジン 20g
ゆでタケノコ 40g
生シイタケ 2 枚
サヤインゲン 2~3 本
だし汁 大さじ2
しょうゆ 小さじ1
みりん 大さじ1/2
かたくり粉 小さじ1
小さじ2
  1. 鶏ささみは筋を取り、火が通りやすいように包丁で軽く斜めに切れ目を入れ
    る。10分程度酒・塩に漬けておく。
  2. タマネギを薄切りにし、ニンジン、ゆでタケノコは千切りにする。
  3. 生シイタケは石づきを取り、薄切りにし、サヤインゲンは斜め切りにする。
  4. フライパンに油を熱し、鶏ささみをソテ-する。
  5. 野菜を堅い順に炒め、だし汁、調味料を加えてさっと煮て、最後に水溶きか
    たくりを加えてとろみをつける。
  6. 鶏ささみの上に⑤をかける。

一人分の栄養価

エネルギー 150kcal タンパク質 21.2g 塩分 0.9g

 

豆腐グラタン

リンゴのパンケーキふかし芋やかきもち、お焼きなどを「おばあちゃんのおやつ」と呼んでいたのは、ひと昔前のこと。最近ではお孫さんのいるシニア世代にも、ケーキやクッキーを焼くのが得意という方も多いのではないでしょうか。

洋菓子は一般的に和菓子に比べると高エネルギー(ショートケーキ1個約320kcalはごはん2膳分)で脂肪分も多いのですが、生クリームを使っていないフルーツゼリーのエネルギーは和菓子と変わりません。
手作りなら自分の好みに合わせ、砂糖を控えたり、牛乳を豆乳に変えたりすると、エネルギーや脂肪分を減らすことができます。
野菜や果物を使うとビタミン・ミネラル・食物繊維などもアップします。

食生活のスタイルは変わっても、変わらないのはお孫さんへの愛情。時には今どきのおばあちゃんのおやつを用意して、お孫さんと楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

5枚分
小麦粉 80g
砂糖 20g
ベーキングパウダー 小さじ1
1個
豆乳 60cc
リンゴ 1個
小さじ1.5
はちみつ 小さじ5
  1. ボウルに小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーを入れて、泡だて器でぐるぐる混ぜる。(小麦粉をふるう代わりになる)
  2. 豆乳、卵を入れて混ぜる。
  3. リンゴの皮をむき、3㎝くらいの長さの拍子切りに切り、②に入れ、さっくりと混ぜる。
  4. フライパンに油を薄く引き、③を1/5ずつ丸く広げる。
  5. 弱火にし、ふたをして2分焼き、周りに火が通ってきたらひっくり返し、さらに1分ほど焼く。
  6. はちみつをかけていただく。

一人分の栄養価

エネルギー 152kcal タンパク質 3.0g 塩分 g

 

ライスおやき

ライスおやき敬老の日や彼岸のお墓参りなど、何かとお孫さんと触れ合う機会の多くなる時期。
でも、お孫さんたちを取り巻く食環境が厳しくなっているのをご存じですか?
コンビニ弁当やファーストフードなど便利で簡単に「食」が手に入るようになった代わりに、「偏食」「孤食」が問題になっています。

昔は母親が作った食事を家族一緒に食べるのが一般的でした。
楽しく会話し、時にしかられたりする中で子どもたちは自然と食習慣を身につけ、家族の絆を感じ、心の栄養も十分に取っていたのです。

しかし共働きでの子育てが一般的になった今、忙しい親たちにとっては、それが大切だと分かっていても困難なことなのかもしれません。

それならここはシニアの出番。積極的にお孫さんと一緒に食卓を囲んでみませんか?
「いただきます」から旬の食材の話や食事のありがたさを語ってあげてください。
ごはん茶わんやおはしの正しい持ち方、魚のほぐし方を見せてあげてください。豆を上手におはしでつまめたら喜んであげてください。

今回紹介するレシピは残ったごはんと冷蔵庫の残りモノで作る簡単なおやきです。ホットプレートで一緒にお孫さんと楽しく作ってみましょう。

 

3人分
ごはん 茶わん2杯
青菜(ゆで) 45g
細ネギ 大さじ1/2
とろけるチーズ 大さじ4
しらす干し カップ1/2弱
2個
しょうゆ 小さじ1.5
サラダ油 少々
  1. 青菜(ホウレンソウ・小松菜・大根葉など)とネギをみじん切りにする。
  2. ごはんの中に、青菜・ネギ・チーズ・ちりめんじゃこを加えてよく混ぜ、卵・しょうゆを入れ混ぜ合わせる。
  3. フライパンにサラダ油をしき、お好み焼きのように両面を色よく焼く。

一人分の栄養価

エネルギー 217kcal タンパク質 8.7g 塩分 1.1g

 

豚肉のキムチいため

豚肉のキムチいため

 

夏バテ回復の決め手は栄養・休養・運動の三原則が大切で、回復方法として一番の近道はバランスの良い食事を心掛けることです。
連日の真夏日に食欲が低下し、めん類ばかりですませていては栄養バランスが崩れ、ますます疲れやすくなります。

疲れた体に効果的なのがビタミンB1です。豚肉、ウナギ、きな粉等に多く含まれます。
ニンニク、ニラ、ネギなどと一緒に調理すると疲労回復に効果的です。
食欲がない時はシソやショウガなどの香味野菜をご飯に混ぜたり、冷ややっこに添えたりしましょう。

オレンジ、グレープフルーツなどのかんきつ類をサラダに加えるなど、酸味を生かした料理もお勧めです。
胃液の分泌を促し、食欲増進に効果的です。弱った胃腸には山芋、オクラ、大根など消化吸収を高める食材を酢の物、あえ物などで利用しましょう。

休養をとるには睡眠が一番。精神の鎮静作用にはハーブティを。
牛乳やヨーグルトなどの乳製品には睡眠効果があります。
ただし、就寝前の摂り過ぎは肥満の元となりますので、摂り過ぎないようにしましょう。

 

2人分
豚もも薄切り肉 120g
ニラ 1束
白菜キムチ 40g
ごま油 小さじ1/2
薄口しょうゆ 小さじ1
  1. フライパンにごま油を熱し、3cmに切った豚肉をいためる。
  2. 八分通り火が通れば、ニラを加えていためる。
  3. ひと口大に切ったキムチと薄口しょうゆを加え、味を整える。

一人分の栄養価

エネルギー 113kcal タンパク質 14.0g 塩分 1.0g

 

トマトのシャ-ビック

トマトのシャ-ビック

人は尿や便、汗、呼吸などから1日に2~3㍑の水分を失います。
運動しなくても暑い夏は汗をかきますので、それらを補うために同量の水を補給する必要があります。
飲み水としては1.2~1.5㍑くらい摂るのが望ましいといわれています。
水分補給が不十分だと血液濃度が高くなり、血流が悪くなります。その結果、筋肉中に疲労物質である乳酸がたまりだるくなります。
高齢の方の場合は、のどが渇いても口渇感を感じにくく水分を摂らないため、脱水症状に陥りやすいので、意識的に水を摂ることが大切です。
のどが渇いてからではなく、こまめに水分補給を行いましょう。

しかし、暑いからと必要以上に冷たいものを飲むと、胃液が薄まり消化能力が低下し、夏バテを悪化させます。
汗のかき方に合わせて、冷たすぎないものを定期的に適量に摂りましょう。
大量に汗をかいた時はミネラルやビタミンも失われます。市販のスポ-ツドリンクを摂る方も多いようですが、100㌘当たり19㌔㌍前後のエネルギ-があります。
摂り過ぎは禁物です。水や麦茶をおすすめします。

また、ストレスがたまると疲れやすくなります。ストレス撃退にはビタミンCをしっ
かり摂りましょう。ゴ-ヤ、ジャガイモ、トマト、レモンなどにたっぷりと含まれます。

 

 

2人分
ミニトマト 100g
はちみつ 大さじ1
  1. トマトを洗ってヘタを除き、冷凍する。
  2. 固まれば器に盛り、食べる時にはちみつをかける。

一人分の栄養価

エネルギー 44kcal タンパク質 0.5g 塩分 0g

 

ビシソワ-ズ

ビシソワ-ズ

 

今回は簡単にできる野菜作りを提案します。
細ねぎは、根っこを含んで下から5㌢残して切ります。細いねぎがほしい方はゴムをつけたまままとめて、それをプランタ-か鉢に植えてください。やや太い中ねぎがほしい方は1本ずつばらして植えてください。

水やりは土の表面が乾いたら、下から水が出るまで与えてください。
毎日、水やりをする必要はありません。やりすぎると根腐れを起こします。
夏は頻繁に、冬は少なめが基本です。根を残して収穫すると、次の葉が伸びてきます。

三つ葉なども同様に作れます。
ペットボトルやビンにスポンジの部分を水につけて育てることもできます。
その場合、水が腐らないように定期的に水を替えてください。場所がある方は、青ジソを一度植えると次の年もこぼれ種から出てきますので便利です。穂ジソを天ぷらにしたり、刺し身のつまにできます。

ネギ、シソ、三つ葉、ショウガ、ミョウガ、サンショウなど和風のハーブ類は少しあると重宝。ユズ、スダチ、キンカンなども意外に簡単。何より、自分で育てたものは安心して口にできます。

 

4人分
ジャガイモ 中2個
タマネギ 半分
バタ- 大さじ1
牛乳 200㏄
適量
コンソメ 小1個
チャイブの花 少々
  1. タマネギはせん切り、ジャガイモはスライスする。
  2. バタ-でタマネギとジャガイモをいためてひたひたの水を入れて煮る。
  3. 煮えたらミキサ-ですりつぶす。
  4. 鍋に③と牛乳、コンソメを入れて塩、こしょうで味を整える。
  5. 冷蔵庫で冷やし、チャイブの花をちぎって飾る。

一人分の栄養価

エネルギー 100kcal タンパク質 2.8g 塩分 1.4g

 

五色のヘルシーぶっかけうどん

五色のヘルシーぶっかけうどん

今回はメタボ解消のための料理のポイントをご紹介します。

一つめは、高エネルギーである脂質を控えめにすること。牛肉や豚肉はロースよりも赤身を選びます。
鶏肉は皮を除くといいでしょう。魚は白身魚が低エネルギーですが、青魚には中性脂肪の増加を防ぐ脂質が含まれるので積極的に摂りましょう。

また、油を使う炒め物や揚げ物は1日1回までにしたり、ゆでる、蒸す、網焼きなどの脂を落とす調理法がおすすめです。
野菜や海藻類は低エネルギーでビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富ですので、積極的に摂ることで食事のボリュームアップになります。

二つめは、薄味にすること。調味料のエネルギーは意外と高く、砂糖大さじ1杯は約35㌔㌍、みりん大さじ1杯は約43㌔㌍あります。
塩にエネルギーはありませんが、高血圧予防のためにも控えめに。みそ汁やめん類も1日1杯程度にし、めん類の汁は残すようにしましょう。
できることから実践して、おいしく楽しく、そして長く続けられる食生活でメタボを予防しましよう。

2人分
ゆでうどん 2玉
つゆ:だし汁 100cc
しょうゆ 25cc
みりん 25cc
カニかまぼこ 40g
2個
オクラ 100g
山芋 100g
もみのり 少々
  1. つゆを作る。
  2. 卵に1cm長さに切ったカニかまぼこを加えて混ぜ、いり卵を作る。
  3. オクラはゆで、1cm長さに切り、山芋のすりおろしと混ぜる。
  4. うどんを器に入れ、③を、その上に②をのせ、①をかけ、もみのりを飾る。

一人分の栄養価

エネルギー 396kcal タンパク質 17.0g 塩分 3.6g

 

ツナと大葉のおにぎり

ツナと大葉のおにぎり弁当や夜食など、ちょっと小腹が空いた時に便利なのが「おにぎり」です。
熱々のご飯で作るおにぎりは格別です。

おにぎりはもともと、残りご飯の保存や携行食として重宝がられたものです。
今では食べやすさ・おいしさが求められ、世界各国で日本のおにぎりが食べられます。

おにぎりを食べることが多い昼食では、おにぎりを2つ、3つと食べることもあるでしょう。
ただし、おにぎりは炭水化物や塩分が多く、単品では栄養バランスが悪くなってしまいます。
肉や魚などのおかずと野菜を使ったサラダや煮物などのおかずを一緒に摂ることで、タンパク質やビタミンなどの栄養が補給されバランスをとるとこができます。

さて、おにぎりには具の種類や包み方・形・大きさ・見た目まで、さまざまな楽しみ方があります。私だけのおにぎりを作ってみるのも楽しみ方の一つですね。

気温・湿度が高くなるこれからの季節は、手に付いた細菌が食中毒の原因になりかねません。せっけんでしっかりと洗った清潔な手で握りましょう。ラップに包んで握るのも衛生的です。

2人分
ごはん 茶わん4杯
ツナ缶(小) 1缶
大葉 4枚
とろろ昆布 適量
かつお節 適量
  1. ツナ缶は余分な油を切り、大葉は細かく刻む。
  2. 温かいごはんに①の具を入れて混ぜ、俵型・三角型などに形を整える。
  3. 好みに合わせてとろろ昆布・かつお節で包む。
  4. ふんわりと握ることで、中に空気をため込み、おいしく出来上がります。

一人分の栄養価

エネルギー 412kcal タンパク質 12.8g 塩分 0.4g